ワーキングホリデーの第一歩!オーストラリアビザ申請の簡単ガイド

オーストラリア

1. ワーキングホリデービザとは

ワーキングホリデービザは、18歳から30歳まで(カナダ、フランス、アイルランド国籍の場合は18歳から35歳まで)の若者が対象で、働きながら生活を楽しむために設けられた制度です。世界各国で利用できるこのビザですが、今回ご紹介するのはオーストラリアの場合です。オーストラリアでは、最長3年間の滞在が可能で、まず1年間の滞在が許可されます。その後、一定の条件を満たすことで2年目、さらに3年目への延長が可能です。延長には、農業や観光業など、指定された地域や業種で一定期間働くことが必要となります。

最新情報は、オーストラリア内務省の公式サイトで確認してください。
(20241003 FAQ Japanese WHM workers FINAL APPROVED kh.pdf)

2. 申請前の準備

2-1. 必要条件の確認

申請者は以下の条件を満たす必要があります:

  • 年齢:申請時に18歳以上30歳以下(カナダ、フランス、アイルランド国籍の場合は35歳以下)。
  • 国籍:オーストラリア政府が対象とする国のパスポート保持者。
  • 資金:最低5,000豪ドル(約43万円)と帰国用航空券を購入できる資金。
  • 健康要件:特定の病歴や状況がないこと。
  • 過去のビザ履歴:すでに3年間のワーキングホリデービザを利用していないこと。

2-2. 必要書類の準備

  • 有効なパスポート:全ビザ期間をカバーするもの。
  • 証明写真:最近撮影した写真。
  • 資金証明:銀行の残高証明書。
  • 健康保険証明:滞在中の医療費をカバーする保険への加入証明。
  • 指定労働の証明書(2年目以降):延長申請時には必要。

書類の詳細はオーストラリア内務省の公式ウェブサイトで確認してください。

3. 申請手順

オーストラリアのワーキングホリデービザ(サブクラス417)の申請は、オンラインで簡単に行うことができます。以下の手順に従って進めてみましょう。


3-1. 初めての申請の流れ

ステップ1:アカウントの作成

まず、オーストラリア内務省の公式ウェブサイトにアクセスして、「ImmiAccount(イミアカウント)」という専用アカウントを作成します。このアカウントは、ビザ申請や進捗確認に使う重要なツールです。

  • 公式サイトURL
    Immigration and citizenship
  • アカウント作成に必要な情報:メールアドレス、パスワード、個人情報。

ポイント:英語が苦手な方は、Google翻訳を使いながら入力すると安心です。


ステップ2:申請フォームを記入

ImmiAccountにログインしたら、ワーキングホリデービザ(サブクラス417)の申請フォームを見つけて記入します。入力項目は以下の通りです:

  • 個人情報:名前、生年月日、性別、パスポート情報。
  • 滞在予定:オーストラリアで何をする予定か(例:仕事をしながら観光を楽しむ)。
  • 健康・犯罪歴:健康状態や犯罪歴に関する簡単な質問(例:過去の重大な病気、交通違反など)。

ポイント:質問は英語ですが、選択肢形式が多いので簡単に答えられます。


ステップ3:必要書類をアップロード

申請フォームを記入し終えたら、必要な書類をスキャンしてアップロードします。

  • 提出する書類例
    1. パスポートのコピー(顔写真と署名が載っているページ)。
    2. 最近撮影した証明写真(45mm×35mm)。
    3. 資金証明書(銀行の残高証明書など)。
    4. 健康保険加入証明(任意ですが推奨)。

注意:書類は必ずスキャンや写真でPDFやJPEG形式に変換しておきましょう。


ステップ4:申請料金を支払う

最後に、ビザの申請料金を支払います。

  • 料金:2024年12月現在で510豪ドル(約44,000円)。
  • 支払い方法:クレジットカードまたはデビットカード。

注意:支払い後は申請が正式に受付されるので、エラーが出た場合はカード情報を再確認してください。


ステップ5:申請完了と確認

支払いが完了すると、申請受付確認の通知がメールとImmiAccountに届きます。

  • 進捗確認方法:ImmiAccountにログインして「My Applications(自分の申請)」を確認。
  • 審査期間:通常1~2週間ですが、繁忙期や追加書類の要求がある場合は数週間かかることもあります。

ポイント:進捗状況を定期的に確認し、万が一追加の指示が来た場合はすぐ対応しましょう。


3-2. 延長申請(2年目・3年目)

ワーキングホリデービザを延長する場合も、基本的な手順は初回申請と同じですが、以下の条件を満たす必要があります。

2年目の延長条件

  • 1年目滞在中に指定業務を88日以上行うこと
    • 例:農業、漁業、観光業、建設業など。
    • 地域:オーストラリア政府が指定する地方地域。

3年目の延長条件

  • 2年目滞在中に指定業務を6か月以上行うこと

提出書類に追加されるもの

  • 指定業務を行った証明書(雇用主からの証明書や給与明細など)。

注意:延長申請には雇用証明が必須ですので、働いた記録は必ず保管しておきましょう。

4. ビザ取得後の準備

4-1. 渡航準備(詳細編)

ワーキングホリデーの渡航準備に不安を感じる方も多いと思います。私自身もそうでしたが、経験者のブログや動画を参考にすることで具体的なイメージが湧き、準備がスムーズに進みました。このブログでは、私が体験したことを交えて、少しでもお役に立てる情報をお届けします。


航空券の手配

航空券は渡航の3か月前くらいに購入するのが一般的です。私はマニラ経由のフライトでオーストラリアに向かいましたが、日本の航空会社から「マニラで荷物を受け取る必要はない」と案内されていたにも関わらず、現地で実際には受け取りが必要でした。このようなトラブルもあるので、経由地のルールを事前にしっかり確認することをおすすめします。


滞在先の確保

オーストラリアでは以下のような滞在スタイルが一般的です:

  1. シェアハウス:都市部でよく利用されるスタイル。同じ家に住む複数人で費用を分担します。探す方法は「Flatmates」やFacebookのグループが主流です。
  2. Airbnb:短期滞在や初期の滞在先として人気。事前に日本から予約できます。
  3. ホームステイ:現地の家庭に住み込み、文化交流を楽しめる滞在方法です。

私自身は、エージェントを利用してワーキングホリデーに来た際、ホームステイを選びました。個人的には、初心者の方にはホームステイをおすすめします。理由は以下の通りです:

  • 現地の暮らしを体験できる:オーストラリアの家族の生活に触れられるのは貴重な経験です。
  • 言語の練習になる:日常生活で英語を使う機会が増えるため、自然とスピーキングスキルが向上します。
  • 食事が提供される:朝食や夕食が用意されるため、自炊の手間が省けます。

ただし、ホームステイにはいくつかのデメリットもありました。たとえば、私の場合、ホームステイ先はシティ中心部から電車で1時間、さらにバスで15分の場所にあり、移動に時間がかかりました。そのため、シティ内に住むシェアハウスの友人たちと比べて夜遅くまで遊ぶのが難しかったです。

それでも、現地の文化を深く知りたい方や英語力を伸ばしたい方には、多くのメリットがあると感じています。また、ホームステイの費用は少し高めですが、食費込みで考えると大きな差はないと思います。

アドバイス:滞在先選びに迷ったら、自分の生活スタイルや目標に合わせて選ぶのが一番です!

4-2. オーストラリア到着後の手続き

オーストラリアに到着したら、生活をスムーズに始めるために必要な手続きを早めに進めましょう。これから紹介する項目を参考に進めてください。


1. 入国時の手続き

飛行機を降りたら、最初に入国手続きを行います。ここでは、カードの記入や簡単な確認が求められることがあります。

  • カードの記入:到着時に配布される入国カード(Incoming Passenger Card)に、滞在先の住所や滞在目的などを記入します。これを改札のような場所で提出します。
  • 入国審査:都市によって異なりますが、メルボルンの場合は入国審査官と直接会話することなく、カードを提出して改札を通るだけで済むことが一般的です。

ポイント:入国時には特に大きな審査はない場合が多いですが、記入漏れがないよう事前に必要情報を準備しておくと安心です。


2. 銀行口座の開設

オーストラリアで働く場合、給与を受け取るために銀行口座を開設する必要があります。私はNAB(National Australia Bank)で口座を開設しました。

  • 必要なもの:パスポートと現地の住所が必要です。住所は一時的な滞在先でも問題ありません。
  • 手続きの流れ:NABの店舗に行き、受付で「I want to open a bank account(銀行口座を開設したいです)」と伝えれば、スタッフが丁寧に案内してくれます。
  • おすすめ銀行:NAB、Commonwealth Bank、ANZなど。各銀行のサービス内容や手数料を比較して、自分に合った銀行を選びましょう。

注意:口座開設は渡航後すぐに済ませるのが理想です。特に給料の受け取りを予定している場合、早めに手続きしておくと安心です。


3. タックスファイルナンバー(TFN)の取得

タックスファイルナンバー(TFN)は、オーストラリアで働く際に必要な税務番号です。これがないと雇用主から給与を受け取る際、税金が通常より高く引かれてしまいます。

  • 申請方法:TFNはオンラインで申請可能です。公式サイトにアクセスし、フォームに必要事項を記入して提出します。
  • 注意点:渡航後、数週間以内に取得手続きを始めることをおすすめします。それを過ぎると追加の書類が必要になる場合があります。
  • 受け取り方法:TFNは申請後、記入した住所宛てに郵送されます。滞在先の住所を正確に記入してください。

ポイント:申請後、1~2週間で届くことが多いので、それまでに必要な書類が揃っているか確認しておきましょう。


4. 携帯電話の契約

オーストラリア滞在中、携帯電話は生活に欠かせないアイテムです。現地のSIMカードを利用することで通信費を節約できます。

  • 主要な携帯電話会社:Telstra、Vodafone、Optusが人気です。特にTelstraは田舎や地方でも電波が強いことで知られており、遠方に行く予定がある方にはおすすめです。
  • 購入方法
    • 店舗で直接購入:各携帯会社のショップでプランを相談しながら購入できます。
    • コンビニで購入:プリペイドSIMカードはコンビニやスーパー(例:Coles、Woolworths)でも手軽に購入可能です。
  • おすすめプラン:初めはプリペイドプランを選ぶのがおすすめ。利用状況に応じて月ごとに調整できます。

注意:SIMカードを購入後、アクティベート(使用可能にする手続き)が必要です。スタッフがその場で手続きをしてくれる場合もありますが、自分でオンラインで行うこともできます。


5. 交通カードの取得

オーストラリアの都市では公共交通機関を利用するために専用の交通カードが必要です。

  • 主要カード
    • シドニー:Opalカード
    • メルボルン:Mykiカード
    • ブリスベン:Goカード
  • 購入方法:交通機関の駅やコンビニで購入できます。購入時に少額のチャージを行えば、すぐに利用可能です。

到着後の手続きをスムーズに進めるポイント

  1. 到着後は疲れている場合も多いので、最初の数日は予定を詰め込みすぎず余裕を持って行動しましょう。
  2. 手続きがわからない場合は、現地のスタッフに積極的に質問することを恐れないでください。特に銀行や携帯電話会社のスタッフは親切に対応してくれることが多いです。
  3. 渡航前に手続き内容を事前に調べ、必要な書類を日本で準備しておくと安心です。

この手順を参考に、スムーズにオーストラリア生活をスタートさせてください!

5. 注意点とよくある質問

ワーキングホリデーを成功させるためには、事前のルール把握と不安の解消が重要です。このセクションでは、よくあるトラブルや疑問に詳しくお答えします。


5-1. ビザの条件を守ること

ワーキングホリデービザには、以下の重要な条件があります。これを守らないと、ビザの取り消しや延長の却下につながる可能性があります。

就労条件

  • 1つの雇用主のもとで働けるのは最大6か月まで。ただし、特定の条件下で延長が認められる場合があります(例:地方地域での指定業務)。
  • 複数の仕事を掛け持ちすることは問題ありません。

就学条件

  • 最大4か月間の就学が可能です。それ以上学びたい場合は、学生ビザへの切り替えを検討しましょう。

健康保険の加入

  • ワーキングホリデービザには医療保険加入が推奨されています。保険がない場合、高額な医療費が発生する可能性があるため、海外旅行保険や現地保険に必ず加入してください。

5-2. よくあるトラブルとその対策

Q1. 入国時に必要な書類が不十分だった場合どうなる?

入国カード(Incoming Passenger Card)の記入ミスや住所未記入などがあると、審査に時間がかかる場合があります。滞在先や目的を明確に記載することが重要です。

対策

  • 入国カードの内容を事前に確認。
  • 滞在先が未定の場合は、初日の宿泊先(例:ホステルやAirbnb)を記入しておきましょう。

Q2. 銀行口座の開設で困った場合は?

オーストラリアの銀行では、パスポートと住所があれば簡単に口座を開設できますが、慣れない英語でのやり取りが不安になることもあります。

対策

  • 開設前に、各銀行のウェブサイトで必要な書類を確認。
  • 店舗で「I want to open a bank account」と伝えれば、対応してもらえます。
  • 手続きに困ったら、友人や他のワーホリ仲間に相談してみましょう。

Q3. TFN(タックスファイルナンバー)の申請が遅れた場合どうなる?

TFNがないと雇用主からの給与に対して通常より高い税金(最大45%)が課される可能性があります。また、申請が遅れると追加書類を求められる場合があります。

対策

  • 渡航後すぐにオンライン申請を行う。
  • TFNを申請する際は、郵送先住所を正確に記入。

Q4. 携帯電話の契約で迷った場合は?

携帯電話会社が提供するプランは多岐にわたりますが、自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。例えば、田舎に行く予定がある人にはTelstraが最適です。

対策

  • 店舗でスタッフに「Which plan is best for me?(私に最適なプランはどれですか?)」と相談してみましょう。
  • プリペイドSIMはコンビニでも購入可能なので、まずは短期的なプランを試してみるのも良い方法です。

5-3. その他の注意点

  • 延長申請の条件
    2年目や3年目に延長する場合、地方地域での指定業務を行う必要があります。88日間(2年目)または6か月(3年目)の労働を記録し、証明書類をしっかり保管してください。
  • 住所変更の届け出
    オーストラリア滞在中は住所変更があるたびに内務省(Department of Home Affairs)へ報告する必要があります。ImmiAccountで簡単に手続きできます。

6. まとめ

オーストラリアでのワーキングホリデーは、働きながら異文化を体験できる素晴らしい機会です。ただし、準備不足やルール違反でトラブルが発生しないよう、以下のポイントを押さえておきましょう。


6-1. 成功するワーホリのためのポイント

  1. 計画的な準備
    • 渡航前に必要書類や手続き内容を確認し、不安をなくしましょう。航空券は3か月前の予約が安く、また便利です。
  2. オーストラリア到着後の手続きを早めに完了する
    • 銀行口座開設やTFN申請、携帯電話契約などを済ませることで、現地生活がスムーズにスタートします。
  3. 滞在先選びを慎重に
    • ホームステイ、シェアハウス、Airbnbなど、自分の目的や生活スタイルに合った滞在先を選びましょう。特に英語力向上を目指すならホームステイがおすすめです。
  4. ルールを守る
    • 就労・就学条件や税務手続き、ビザ延長の条件をしっかり守り、安心して滞在を続けましょう。
  5. 一時帰国の計画も慎重に
    • 帰国中のビザ有効性や必要書類を確認し、現地での生活準備も怠らないようにしましょう。

6-2. メッセージ

これからワーキングホリデーに挑戦する皆さんへ。最初は不安や戸惑いがあるかもしれませんが、準備をしっかり行い、現地での生活を楽しむことが大切です。

私自身もワーキングホリデーを通じて、多くの学びや成長を得ることができました。このブログでは、経験をもとにした情報を発信していますので、ぜひ活用してください。

あなたのオーストラリア生活が素晴らしいものになりますように!
疑問や質問があれば、気軽にコメントやお問い合わせをお寄せください。お互いに情報をシェアしながら、より充実したワーキングホリデーを目指しましょう!

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